新しい年には新しい風と、深い祈りの光を
クタクタになった身体を横たえて眠った翌朝、年は明け2012年という時を刻み始めた。とはいってもなんら変わりのない朝で、ただいつも通り日曜日という事で仕事が休みであっただけ。何をするわけでもなくヌクヌクと布団にもぐりこみ眠っていたが、母親の呼ぶ声で起こされてしまった。幾分不機嫌な低くなった声で返答をし、朝食を食べると返事をした。正月特有のご飯。おせち料理だ。私はあまりおせち料理が好きではない。だから食べるのは決まって黒豆に数の子、あとはお雑煮ぐらい。
でも、おもちは好きなので、お雑煮におもちを入れて食べるの。おもちがとろけてちょっとトロミがついたお雑煮が好き。美味しいよね。私の家は白みそを使ったお雑煮が出されるけれど、お雑煮は人の家それぞれで違っていて、お吸い物のところと白みそのところに分かれているみたい。私はまだお吸い物のお汁粉には出逢っていないし、食べてはいないけれど、お雑煮の味は何味か聞いたら結構な割合でお吸い物のお汁粉が多いみたい。一度は食べてみたいとは思うけれども私は白みそのお雑煮が好きなので今のままでいいやなんて相変わらずだ。まぁ、お正月の行事みたいなものだからと思って食べていたのだけど、もう一つ行事が残っていた。それは初詣。私は元旦に行けなければいけないなぁと思っていたのだけど、いきなり行くことになって、急いで用意をして出かけたのだけども・・・・いつもはもっと人通りが少ないのに対して、今年はなんて人が多いのか。それだけ願う事が多いという事なのか。
不景気に震災、願う事なんて山ほどあるか。でも、その人ごみに辟易しながらもいいかもしれないと思う自分もいた。人が人を思いやる心が祈りを捧げる場所である神社やお寺に集まることは決して悪い事ではないのだから。むしろ人らしい温かみのある心じゃないかと。どんな願い事をしているのかなんて聞くつもりはないけれど、それでも願ったり、祈ったりする心こそが現状を変える切掛けになるのではないかと思った。本殿の前で私は祈る。どうか人々の心が決して曇らないようにと。